宮崎県工業技術センターでは、企業の皆様がお困りになられている技術上の問題等を解決するため、様々なテーマの研究を行っています。また、研究成果は、製品化へ結びつくよう企業の皆様へ技術移転を行っています。
資源環境部
地域資源の有効活用に関する研究
分相ガラスの新規特性の解明及び分離材の開発(R7-R9)※渡邊利奈、木下和昭
アルミノボロシリケート系分相ガラスについて、細孔形成速度に特化したガラス及びそれを用いた新規分離材の開発を行うことにより、未利用資源や廃棄物等の更なる利用促進を図る。
有機性廃棄物からの有価成分回収に関する研究(産廃税)
焼酎粕を用いた微生物培地製造のための微生物増殖メカニズムの解明(R5-R8)※堂籠究、森谷亜希
焼酎粕の高度利用を促進させるため、焼酎粕に含まれる微生物の増殖関与成分を特定し、汎用性の高い微生物培地の製造を目指す。
材料開発部
機能性材料の開発と応用に関する研究
ナノコロイド球状凝集粒子の効率的な製造とキャリア応用への展開(R5-R7)※永田哲也、赤木剛、山本建次
使用する油剤の削減や、より実用的な製造方式への転換等により、ナノコロイド球状凝集粒子の製造法を改良するとともに、製造した粒子に化学物質を内包させてキャリアとして応用するための基礎的な検討を行う。
Ca-Mg炭酸塩の簡易合成法の開発(R5-R7)※赤木剛、永田哲也、山本建次
簡易的な合成が困難とされるCa-Mg炭酸塩の合成方法を開発するとともに、合成結晶の化学組成や粒子形態の制御方法及び適切な評価手法について検討を行う。
分析・測定技術の高度化に関する研究
見える化を付与した計測・観察の高度化(R5-R7)※松浦靖、藤本晃己、山本建次
当センターが保有する特許技術のさらなる活用促進のため、油中ナノ粒子分散体に含まれるナノ粒子の観察画像と粒径測定値を組み合わせた標準データ集を作成するとともに、新たな用途開拓にも取り組む。
機械電子部
生産システムの高能率化・高精度化に関する研究
仕上げ加工における作業環境改善に関する研究(R7-R9)※児玉尊、陰山翼、下西裕貴
電動工具を用いた仕上げ加工による生体への振動等の影響を見える化することで、作業の軽労化を実現するツールの開発を目指す。
スマートエネルギーの利活用に関する研究
太陽光発電システムの電力融通技術に関する研究(R6-R8)※鳥原亮、東晋平
太陽光発電所において、商用電力側の要望に応じた出力抑制を実現すると共に、抑制された余剰電力を利活用できるスイッチングシステムを開発することで、電力会社が行う出力抑制制御とは異なる電力融通手法の確立を目指す。
電子・情報技術に関する研究
パルスレーダ技術を用いた非破壊検査技術に関する研究(R5-R7)※小田誠、東晋平
機械産業における製造物(部品等)には、高い信頼性が求められているため、それらの内部構造を高精度に検査する技術の確立が求まられている。そこで、電磁波(パルス)を用いた機械工業製品の非破壊検査技術の確立を目指す。
画像処理、機械学習等を用いた検査工程の自動化・省力化に関する研究(R5-R7)※宮路紘輝、肥後一彦
画像処理技術や機械学習(AI等)を用いて、県内製造業における検査工程の具体的な課題を解決できるようなシステムを開発するため、必要となる各種機械学習手法およびその周辺分野の技術を蓄積する。