宮崎県食品開発センターでは、企業の皆様がお困りになられている技術上の問題等を解決するため、様々なテーマの研究を行っています。また、研究成果は、製品化へ結びつくよう企業の皆様へ技術移転を行っています。
食品開発部
農林畜水産物を用いる食品開発に関する研究
官能評価の実用化技術の開発と食品差別化への展開(R6-R8)※金井祐基、湯浅友識
商品差別化への官能評価活用の実証モデル事例を蓄積するとともに、その成果を県内企業に情報発信することで、官能評価活用の促進を図る。
消費動向の変化に対応した漬物製造のための発酵条件および品質管理技術に関する研究(R4-R7)※佐藤咲希、祝園秀樹、赤嶺そのみ、外山諒(応用微生物部)
「乳酸発酵」干したくあんの製造条件の確立、低塩分での「下漬け・調味漬け」の品質を評価する基準を確立する。また、低塩分での「調味漬け」のための技術を確立する。
農林畜水産物の機能性に関する研究
抗糖化作用を有する県産農産物の機能性に関する研究と加工への応用(R4-R7)※湯浅友識、祝園秀樹
高い抗糖化活性を示した県産素材を中心に、健康増進効果を付与した新たな機能性訴求食品を開発し、本県の付加価値の高い加工食品の生産に寄与する。
農産廃棄物を活用した食品素材の開発(産廃税)
サーキュラーエコノミーの実現に向けた循環型食品加工技術の開発(R5-R7)※加藤あゆみ、赤嶺そのみ
農産物加工残渣等の機能性成分を探索し、高付加価値の食用昆虫の飼料及び食品素材とすることで、廃棄物量の削減と、循環型社会の構築及び新たな食品産業への展開を図る。
応用微生物部
焼酎の品質向上に関する研究
新品種甘藷みちしずく等の特性を活かした焼酎製造方法に関する研究(R7-R9)※越智洋、富山裕規、山本英樹
みちしずく等の新品種甘藷の特徴を活かす醸造条件の検討を行う。また、新品種甘藷の特徴を活かす酵母の検討を行い、酒質の特徴を把握し、酒質の評価を行う。
遺伝子工学の食品産業への応用に関する研究
中低温発酵酵母の酒類への応用(R6-R8)※富山裕規、※三枝奈央、越智洋
ビール・ワイン醸造に適した特徴を持つ株を選抜し、生化学的特性評価や遺伝子解析等を行う。ビール・ワインの試験醸造を行い、醸造特性を把握し、実用化に向けた研究を行う。
食品廃棄物のリサイクルに関する研究(産廃税)
食品廃棄物の酒類へのアップサイクル(R7-R9)※外山諒、杉本未奈子、越智洋
食品廃棄物(食用として利用可能な未利用資源)を用いて、酒類の開発に取り組む。食品廃棄物の特性評価や酒造用酵母の発酵特性評価等を行い、製品化に向けた研究を行う。