宮崎県工業技術センター

レアメタル(希少金属)の回収技術に関する研究

 薄膜型太陽電池パネルに含まれるレアメタルのインジウムとガリウムのリサイクルを目的として、操作が簡単で安価な薬剤を用いる沈殿分離法を用いて、両者を相互に分離する技術を開発しました。

背景・目的について

 インジウムは液晶パネルの透明電極や小型電子機器など、ガリウムはLEDや半導体などに用いられ、どちらも工業製品に必要不可欠な金属です。また、薄膜型太陽電池にも、これらのレアメタルが使用されています。そこで、薄膜型太陽電池パネルのリサイクルを目的として、性質が類似し分離が難しいとされているインジウムやガリウムを相互に分離回収する技術の開発を行いました。

成果について

 金属回収技術の一つである沈殿分離法は、レアメタルを含む固形物を酸に溶解した液に薬剤を加えて液中の金属イオンと薬剤を反応させ、不溶性の沈殿物を生成させます。薬剤に硫化物を用いると、金属硫化物の沈殿が生成するpH域が金属イオンの種類により異なる性質を利用して、異なる種類の金属を選択的に分離できる可能性があります。そこで、インジウムとガリウムを含む金属モデル溶液に硫化物沈殿法を用いてインジウムの分離回収を検討した結果、インジウムのみを硫化物としてほぼ全て沈殿させ、両者を分離できることが分かりました。今後、薄膜型太陽電池パネルに含まれるインジウムとガリウムを分離回収し、太陽電池パネルのリサイクル技術を開発する予定です。

(資源環境部)

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