宮崎県工業技術センター

はんだ微粒子製造技術の開発

 宮崎県工業技術センターでは、SPG(シラス多孔質ガラス)を使った膜乳化技術を応用して、微細なはんだ微粒子を製造する技術を開発しました。その結果、国内大手はんだ材料メーカーの県内誘致に成功し、本県産業の活性化及び雇用の拡大につながりました。

背景・目的について

 携帯電話等の電子機器の高性能化・小型化に伴い、粒径の揃った微細なはんだ微粒子が業界から求められていたが、従来の製造法では対応が困難であった。そこで、この業界ニーズに対応するため、宮崎県工業技術センターでは、膜乳化技術を応用したはんだ微粒子の新しい製造技術の開発に取り組んだ。

成果について

 研究を重ねた結果、世界最小クラスの3μmに揃った高品位のはんだ微粒子を製造できる技術の開発に成功し、世界8か国で特許を取得した。さらに、はんだ材料メーカーの県内誘致に成功し、新会社の設立及び新工場の建設につながった。なお、同社が本技術で製造するはんだ微粒子は、その品質の高さが業界から注目を集めており、数多くのサンプルテストを経て、現在では世界各国に向けてはんだ微粒子製品の販売が開始されるに至っている。また、同社では、既に70名を超える従業員を雇用しており、雇用創出の面でも大きな波及効果をもたらした。

はんだ微粒子 - 新工場

(材料開発部)

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