マンゴーの果皮から発見した酵母と宮崎県産マンゴー果肉を使用した味香りともに宮崎県ブランドとして誇れるフルーティーなビールを開発、製品化を行いました。
宮崎県の酒類ブランドは、焼酎が主で形成されています。まだまだ焼酎に比べ歴史の浅い地ビールを宮崎県ブランドの一つとして成長させたいということからこの研究を始めました。そこで、宮崎県を代表する果実から採取した酵母と果実を利用し、味香りともに宮崎県らしい風味をもつビールの製品化を目標としました。
研究は、(独)科学技術振興機構のご支援を受け、宮崎ひでじビール(株)、宮崎大学、当センターの産学官共同研究により取り組みました。ビールの醸造条件と味香りの検討を繰り返し行い、マンゴーのフルーティーな香りと発酵により生成した独特の香りをもつ糖分の少ない低カロリーなビール製造技術の開発に至ることができました。
なお、このビールは商品化され「宮崎マンゴーラガー」の名称で販売しております。
さらに、この製造技術を活用して「宮崎金柑ラガー」、「宮崎日向夏ラガー」の商品化にも成功し、ジャパンビアフェスティバル東京2012で高い評価を得ることができました。