菊芋はイヌリンを豊富に含んだ塊根で、世界で人気のある食材です。都城産の菊芋を用いて、原料の特徴を活かした、味わい深く、香味バランスの良い単式蒸留焼酎の開発について相談を受けました。
菊芋の特性を引き出した焼酎の開発に向けて、共同研究に取り組みました。菊芋は甘藷や米、麦等と比較してデンプン価が低く、アルコール発酵が難しい原料です。そこで、原料処理、蒸し、発酵、蒸留及び貯蔵方法等について研究を重ねました。
地域の生産者と連携し、菊芋独特の香りとコクのある味わい深い焼酎が商品化されました。長い時間をかけてじっくりと貯蔵して熟成することで、口当たりが良く、まるみとまろやかさのある良質な酒質の焼酎に仕上がりました。
(応用微生物部)